ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)まとめ

ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)を評価する

ヴォクシーの場合、ウェルキャブ(福祉車両)のモデルも用意されています。家族に高齢者がいて、車への乗り降りが難しい、もしくは車いすに乗っているといった場合は、ウェルキャブ(福祉車両)の購入を検討されているかもしれません。

 

ここでは、ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)について徹底解説していきます。

 

ヴォクシーウェルキャブ車(福祉車両)の仕様紹介

 

まずは、ヴォクシーのウェルキャブにどんな仕様があるのかを紹介します。

 

車いすタイプ

 

車いすタイプのヴォクシーウェルキャブには、2列目シートが半分になっているタイプと、2列目シートがすべてあるタイプの2種類があります。

 

タイプ1(2列目シートが半分ないタイプ)

 

 

車いす数

最大通常乗員数

合計乗員数

0名

6名(1列目2名、2列目1名、3列目3名)

6名

1名

6名(1列目2名、2列目1名、3列目3名)

7名

2名(2脚仕様のみ)

3名(1列目2名、2列目1名)

5名

 

このタイプでは、2列目シートが半分なくなっているため、車いすを2列目に乗車させることができます。また、「車いす2脚仕様」では3列目への乗車も可能なので、合計2つの車いす乗車が可能となっています。

 

通常の乗員数としては、常に2列目シートが半分開いているので、2列目シートについては最大1名しか乗車できません。3列目シートはフルで使用できますが、車いすが2脚となる場合は3列目をすべて使用するので通常乗車はできません。

 

タイプ1のメリット・デメリット

 

このタイプのメリットとしては、2列目の位置に車いすが配置できるため、1~2列目とコミュニケーションが取りやすく、世話もしやすいという点があります。また、2脚仕様であれば3列目にも車いすが乗車できるので、2脚同時に乗せることができるのも利点です。

 

一方デメリットとしては、2列目シートは常に半分使用できないため、スペックとしては7人乗りとなりますが、車いすがない場合は最大6名しか乗車できない点が挙げられます。

 

タイプ2(3列目シートに乗車するタイプ)

 

 

※このタイプでは、2WDは8人乗り、4WDが7人乗りとなります。

 

車いす数

最大通常乗員数

合計乗員数

0名

7~8名(1列目2名、2列目2~3名、3列目3名)

7~8名

1名

4~5名(1列目2名、2列目2~3名)

5~6名

 

このタイプの場合、車いすは3列目シート乗車専用となるため、2列目シートはフルで使用することができます。

 

そのため、通常乗員数についてはタイプ1よりも多くなっており、車いすを使用しない場合は標準のヴォクシーと同じく7~8名の乗車が可能です。ただし、車いすを乗車させる場合は3列目シートをすべて使用するため、乗員数についてはタイプ1よりも少なくなります。

 

なお、はじめから3列目シートを取り除いた「サードシート無」という仕様もあり、この場合は8ナンバーとなります。

 

タイプ2のメリット・デメリット

 

タイプ2のメリットですが、車いすは3列目固定となるため2列目シートはフルで使用できます。そのため、車いすを乗せない場合は標準のヴォクシーと同様に利用することができます。

 

ただ、デメリットとしては1列目から車いすが遠く、コミュニケーションが取りにくいという点が挙げられます。また、車いす乗車時は3列目シートがすべてつぶれるので、最大乗員数としてはタイプ1より少ないです。

 

タイプ1、タイプ2の共通仕様

 

車いすの乗車方法

 

タイプ1、2両者とも、車いすはバックドアからの乗り降りとなります。手順としては以下の通りです。

 

手動スロープを引き出す

 

バックドアを開けるとスロープが格納されているので、引き出してヴォクシー車内までの道を作る。

 

車いすにセーフティベルトを取り付ける

 

車いすにセーフティベルトを取り付けて、誤ってスロープから落ちてしまうのを防ぐ。

 

ヴォクシーに乗せる

 

スロープからそれないように車いすを押してヴォクシー車内にいれる。

 

車いす固定・シートベルト着用

 

2列目位置のスペースに車いすを固定し、シートベルトを付ける。

 

※車いすを降ろす場合は、上記の手順を逆にこなせばOKです。

 

 

↑のように、スロープは直立状態で保持できるほか、前倒しにして収納することもできます。いずれの状態でも、3列目シートは利用可能です。

 

また、全タイプ共通で「エアサスペンション機能」を利用することができ、ヴォクシーウェルキャブ車の後部が下がる仕組みになっているため、スロープの角度がゆるやかになり、乗車しやすくなります。

 

使用できる車いすのスペック

 

車いすのサイズによっては、ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)に乗せられないことがあります。事前に、使用中の車いすが利用可能かどうかはチェックしておきましょう。

 

特に注意したいのは、車いすの横幅(車輪幅)、縦幅(車輪後部から足先までの幅)となります。

 

2列目シート乗車条件

乗車数 横幅 縦幅
1脚乗車時 670mm以下 1150mm以下
2脚乗車時 670mm以下 980mm以下

 

2列目シートについては、横幅は670mm以下が条件。また、3列目シートにも車いすを乗せる場合、後ろがはみ出してしまうと3列目乗車ができないので、縦幅も980mm以下となり、助手席も一番前までスライドさせる必要があります。

 

3列目シート乗車条件

乗車数 横幅 縦幅
手動スロープタイプ 825mm以下 980mm以下
電動スロープタイプ 670mm以下 980mm以下

 

3列目乗車に関しては注意点は「スロープ種別」となります。電動スロープ(後ほど解説)の場合は、横幅が670mm以下のものに制限されるので気を付けましょう。また、2列目に乗せる場合にくらべて前後の間隔が狭いので、縦幅についても980mm以下にする必要があります。

 

リクライニングや電動車いす、シニアカータイプなどの注意点

 

リクライニング機能付きの車いすの場合、縦幅が必要となるため2列目シートにしか乗車させることはできず、なおかつ3列目シートには乗車できなくなります。

 

逆に、電動車いす・シニアカーについては3列目シート固定となります。また、固定するのにメーカーオプションの電動ウインチが必要となります。なお、シニアカーについては着座したままヴォクシーを走行させることはできないので、シートに移動させる必要があります。

 

サイドリフトアップシートタイプ

 

こちらはシートが横向きになって車外にスライドダウンするタイプで、ヴォクシーへの乗降がしやすくなるほか、車いすからシートへの移動もしやすいタイプとなっています。シートスライドやリクライニングもすべて電動となるため、操作に力も必要ありません。

 

標準タイプ

 

 

インパネ周りに配置されたボタン、もしくはワイヤレスリモコンによって、2列目シートをスライドダウンさせることができます。また、荷室には主導の車いす固定装置もついているので、車いすからサイドリフトアップシートに乗り込み、車いすは荷室に収納して、外出先でまた車いすに乗る、といったことが可能となります。

 

脱着タイプ

 

 

2列目シートの車外スライドダウンは同じですが、シートが外れてそのまま車いすとして利用できる点が違います。また、脱着シートには手動式と電動式(メーカーオプション)が用意されており、電動式であれば自走も可能です。

 

助手席リフトアップシート車

 

 

こちらは車外スライドダウンが助手席で行えるタイプとなっています。

 

ウェルライド

 

 

こちらは、車いすの方が運転席に乗りやすいよう設計された仕様車となっています。

 

運転席登場用の補助シートが用意されており、リモコンで乗降させて運転席への乗車をサポートします。また、降りた車いすも自動的に2列目シートに収納でき、外出先でまた車いすに乗り換えることができます。

 

どんな人にどのタイプがおすすめ?

 

サイドリフトアップシート車は4タイプあるので、どのタイプが自分に合っているか迷うこともあるでしょう。ここでそれぞれのタイプのおすすめパターンをご紹介しますので、参考にしてください。

 

標準タイプ

・車いすを使うほどではないが、乗り降りが難しい人。
・自分用の車いすを持っていって、外出先ではそれを使いたい人。

脱着タイプ ・移動に車いすが必要だが、自分用の車いすを持ち歩きたくない人。
助手席タイプ ・運転席とコミュニケーションを取りたい人。
ウェルライドタイプ ・移動に車いすが必要だが、自分でヴォクシーを運転したい人。

 

標準タイプについては、まず「車いすが必要なほどではないが、ヴォクシーへの乗降が難しい」という高齢車向けと言えるでしょう。セカンドシートが車外まで出てきて、電動で乗り降りができるので、足腰が弱っている高齢者の乗り降りに最適です。また、車いすは荷室で持ち運べるので、外出先で自分用の車いすを使いたいという場合も役立ちます。

 

脱着タイプは、ヴォクシーのセカンドシートがそのまま外出先の車いすとしても使用できるのが魅力です。ただ、専用の車いすではないので、長距離移動には向きません。ちょっとした移動や、デイサービスに行くときなどなら使えると考えていいでしょう。

 

助手席タイプは、セカンドシートではなく助手席に乗りたい場合に選べばOKです。

 

ウェルライドについてはヴォクシーの運転席乗降サポートなので、自らヴォクシーを運転したい場合はこのタイプを選ぶ必要があります。

 

ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)はどっちを選ぶ?

 

ここまで説明したように、ヴォクシーのウェルキャブ車には以下の2種類があります。

 

  1. 車いす仕様車
  2. サイドリフトアップシート車

 

こう聞くと、「サイドリフトアップシート車では車いすは使えないのでは?」と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。サイドリフトアップシート車の場合も、車いすは荷室に収納できるので、外出先で車いすに乗り換えて移動することは可能です。

 

ただ、車いす仕様車は車いすに乗ったまま移動ができる反面、サイドリフトアップシート車の場合は移動席で車いすに乗り換える作業が必要となります。その分、車いす利用者の負担は大きくなります。

 

従って、それぞれの使用車のメリット・デメリットは以下のようになります。

 

仕様 メリット デメリット
車いす仕様車

・車いすのまま乗降できるので、負担が少ない。
・2脚仕様なら、2名同時に車いす移動ができる。

・車いすのスペースが必要なので、最大乗員数が減る。
サイドリフトアップシート車

・最大乗員数を変えなくて済む。
・車いすを使うほどではない高齢者でも利用可能。
・脱着タイプなら、車いすを持ち運ぶ必要がない。
・助手席仕様なら、助手席に乗車可能。

・車いすに乗り換える負担がある。
・要サポートの人を1名しか乗車できない。

 

以上のメリット・デメリットを考慮して、自分の環境に合ったヴォクシーのウェルキャブ車を選んでみましょう。

 

ヴォクシーウェルキャブ車(福祉車両)のグレードは何?

 

ヴォクシーウェルキャブ車の車体条件は以下のようになります。

 

  1. パワーユニットはガソリン車のみ
  2. 車いす仕様車のベースグレードは「X"Cパッケージ"」「X」「ZS」のいずれか。
  3. ※サイドリフトアップシート装着車のベースグレードは「X」「ZS」のみ。

 

いずれの仕様でも、「ZS」の選択肢があるので、エアロ付きのヴォクシーを選択することは可能です。

 

ただ、「V」などの上級グレードは選択できないので、

 

  1. ツインムーンルーフ
  2. クルーズコントロール
  3. 両側スライドドア

など

 

といった上級装備については、設定できなかったり、メーカーオプションになることがあります。

 

「X"Cパッケージ"」「X」「ZS」のグレード格差については、↓の記事をご覧ください。

 

>>ヴォクシーのグレード比較~おすすめや人気ランキング~

 

ヴォクシーのウェルキャブ車を試乗するには

 

通常ヴォクシーだけでなく、ウェルキャブ車についてもディーラーによっては試乗車が用意されています。車いすの乗降やサイドリフトアップシートの使い勝手などは、実際に買う前に確認しておいたほうがいいでしょう。試乗車であれば、ただヴォクシーの運転感覚を試せるだけでなく、車いすへの乗り降りなどもテストできます。

 

トヨタディーラーでは、「ウェルキャブステーション」というウェルキャブ専用の展示・試乗コーナーを設けていることがあります。

 

ウェルキャブステーションの店舗一覧は、↓のサイトで確認できます。

 

ウェルキャブステーションURL:http://toyota.jp/welcab/search/welcabstation/

 

ヴォクシーウェルキャブ車の価格は?

 

仕様 X"C Package" X ZS
車いす1脚仕様 - 2,894,000円 3,119,000円
車いす2脚仕様 2,796,000円 2,977,000円 -
車いすサードシート仕様 - 2,935,000円 3,160,000円
車いすサードシート無仕様 2,644,000円 2,825,000円 -

サイドリフトアップシート
標準タイプ

- 2,630,000円 2,870,000円
脱着タイプ(手動式) - 2,746,000円 2,985,000円
脱着タイプ(電動式) - 3,229,000円 3,468,000円
助手席リフトアップシート車 - 2,595,000円 2,834,000円
ウェルライド - 2,816,000円 3,056,000円

 

↑はヴォクシーウェルキャブ(福祉車両)の各仕様の価格表となります。

 

車いす仕様については、「2脚仕様」と「サードシート無」についてはZSがないので、ヴォクシーのエアロ仕様車にすることはできません。

 

サイドリフトアップシートについては、全タイプZSを選ぶことができます。また、脱着タイプ(電動式)が最も高くなっており、手動式との価格差はおよそ50万円となります。つまり、電動式脱着車いすにするのに50万円程度かかるという点を覚えておいてください。

 

ただ、ヴォクシーのウェルキャブは「福祉車両」ということで、さまざまな助成制度を受けることができます。

 

  1. 消費税非課税
  2. 自動車取得税の減免
  3. 自動車税の減免
  4. 自動車購入資金の貸付・助成制度
  5. 問い合わせ先:都道府県障害者雇用促進協会

     

  6. 身体障がい者用自動車改造費の助成制度
  7. 問い合わせ先:各市区町村の福祉担当窓口

     

  8. 自動車運転免許取得費用の貸付または助成制度
  9. 問い合わせ先:各市区町村の福祉担当窓口

     

  10. 有料駐車場料金の割引
  11. 羽田空港など一部の駐車場が対応。

     

  12. 自動車の燃料費の助成
  13. 各市区町村の福祉担当窓口

     

  14. 一部カーフェリー料金の割引
  15. 有料道路通行料金の割引
  16. 駐車禁止規制適用除外

 

これらのサポート制度を活用していけば、ウェルキャブ車の購入・運用コストを引き下げることができます。

 

また、ヴォクシーに関してはディーラーで値引き交渉も可能です。交渉には特殊なテクニックが必要となるのでかんたんではありませんが、事前知識を付ければ誰でも実行可能です。詳しい内容・方法については↓の記事で紹介しているので、チャレンジしてみてください。

 

>>ヴォクシーを値引きする交渉テクニックトップページ

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